コンタクトレンズ
当院のポリシー
コンタクトレンズは便利な物ですが、眼にとっては異物であり、眼に傷を付ける危険性をもった物です。(写真参照)当院ではまず安全にコンタクトレンズを使用していただくことを第一に考えています。しっかり診察したうえで、安全に使用していただくための知識や注意点などの情報を提供し、一人一人の患者さんに合った装用スケジュールを提案していきます。
場合によってはより安全と思われる種類のコンタクトレンズに変更することも提案します。安全に対する理解度や自己管理能力を考えると、コンタクトレンズの常用は高校生以上の年齢から可能と考えます。中学生では運動の時のみなど条件付きで可としています。
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コンタクトレンズの選択
見え方の質という点では、正しく装用されている酸素透過性ハードコンタクトレンズによる見え方が最も優れています。長期的に見て角膜を酸素不足にさせにくい、角膜障害が少ない点も優れています。患者さんの角膜の形状や眼の表面の涙の量などは一人一人異なるので、ハードコンタクトレンズでは最も良いフィッティングの状態が得られるまでには何度もトライアンドエラーを繰り返す場合があります。
当院では、メーカーで5社、規格として15種類以上のハードコンタクトレンズのトライアルレンズをそろえて、個々に異なる患者さんの目に応じた処方を心がけています。また、サンコンタクト社のカスタムメイド処方にも対応しています。
ディスポーサブル(使い捨て)コンタクトレンズや従来型のソフトコンタクトレンズも可能な限り、トライアルレンズをそろえていますが、患者さんの眼の状態、ライフスタイルや、装用頻度などを総合的に考慮して最もその患者さんに良いと思われるものを処方します。当院で発行するコンタクトレンズ処方箋は全国のコンタクトレンズ販売所で使用可能です。
コンタクトレンズ(CL)装用で起こること
- CLは眼にとって異物です。
- 角膜には毎日傷ができています。 角膜は空気中から酸素を得ているため、CLをのせることで酸素不足になります。
- CLによって眼の表面の涙の分布が変わり涙不足(ドライアイ)が生じます。
- CLは汚れます。汚れにより目に炎症が起こったり、アレルギーが起こったりします。
安全にコンタクトレンズを使用するポイント
- 眼鏡(メガネ)をもち、コンタクトレンズとの時間配分を工夫する。
- 連続装用をしない。(入れたまま寝ない)
- 長時間装用を避ける。早めにはずして酸素不足を解消する時間をとる。
- ドライアイの方は装用を無理しない。
- コンタクトレンズのこすり洗いを励行し、正しいケアを行う。
- コンタクトレンズ装用者は角膜知覚が低下し、角膜の傷を自覚しにくいため、定期受診により診察を受け、現在の装用スケジュールが適切か見てもらう。
以上のことを守り安全にコンタクトレンズを装用してください。